IDEA-TRIZ:発明的問題解決理論
IDEA-TRIZ…TRIZに基づく、革新的な製品・技術を生み出すための
問題解決プロセス
TRIZ(トゥリーズ:発明的問題解決理論)とは?
TRIZは、私たちアイデア社の体系的開発手法コンサルティングにおいて、その中核を担う手法であり、魅力的で差別化された製品・技術づくりに欠かせない、独創的なアイデアを生み出すためのとっておきの発想手法です。
TRIZの最大の特長は、革新的な問題解決の具体例の集積である特許の中に、革新的な問題解決に繋がる発想の手掛かりを求め体系化したところにあります。
理論のベースになっているのは、250万件とも言われる膨大な特許分析の結果です。この分析結果を整理・分類し、革新的な問題解決のアイデアが生まれるプロセスを体系化したもの、それがTRIZです。
効率的・効果的に斬新な解決策を見出すことができるアイデア発想手法として、多くの企業・技術者の注目を集めています。
TRIZの思考プロセスでは、理想的な解決策を得るため、最も効率的にかつ徹底的に考えることが求められます。
一般的な思考プロセスとの大きな違いは、最初のステップにおいて発想の方向性を絞り込めるところにあります。そのベースとなるのが、過去から現在における先人達が積み重ねてきた膨大な成功事例=特許情報です。この絞り込みが効率的な問題解決を行う上で最も重要であり、TRIZでしか為し得ないプロセスを実現します。
さらに次のステップで、絞り込んだ発想の方向性ごとに、解決のヒントとなる具体的な事例集を参照することにより、効率的な発想をさらに加速させます。
このステップで、自社の製品や技術が属する分野だけでなく、様々な異業種・異分野での事例を参照することで、発想の視野を広げます。
そして、それらの的確な方向性と事例(ヒント)を手掛かりに類推思考(アナロジー)により、自らの問題に対する解決策のアイデアを展開します
TRIZを代表する"2つの考え方"
TRIZにはさまざまな考え方がありますが、ここでは代表的な2つの考え方をご紹介します。
-
- ①矛盾問題に対し最適な思考プロセスを提供する「40の発明原理」
- TRIZ理論の開発に利用された、高いレベルの特許の多くは「システムのある特性の改良を図ると、その副作用により 他の特性が劣化してしまう(背反特性)」という矛盾を見事に解決しています。 TRIZでは膨大な特許の分析から、これらの矛盾が解消されるアイデアが生まれたきっかけには”考え方のパターン”が あることに着目し、その思考パターンを40種類に集約しました。これが「40の発明原理」と呼ばれる考え方です。
-
- ②さまざまな分野で共通する技術革新のパターンを利用する「技術進化パターン」
- 技術の進化は、一見無秩序なプロセスのようであっても、実は一定の規則性を持っている・・・あらゆる分野の技術 は特定のパターンに従って進化しています。TRIZが膨大な特許情報の分析の上に見つけたもうひとつの考え方、 それが技術の進化そのものの規則性に基づいて考える方法「技術システム進化の法則」です。現行技術が進化の どの位置にいるかを確認し、次世代技術はどのようになるかを予測することができるという考え方です。
アイデア流 TRIZを活用した問題解決のプロセス
TRIZの強力なアイデア発想手法を、実際の技術課題の達成、問題解決に確実に結び付けるための方法…それがアイデア流の”TRIZを活用した問題解決のプロセス”です。
- ①課題の本質を分析する(課題達成のための本質的な要因、課題達成を阻む本質的な問題は何か)
- ②本質化された問題の解決アイデアを発想する
- ③発想した多くのアイデアを磨き上げコンセプト(解決策)にまとめ上げる
アイデア社では、この一連の手順を”問題解決のプロセス”として整備しました。
そして”TRIZを活用した問題解決プロセス”を開発スキルとして定着させる方法として、具体的な実務テーマの解決を通して、そのプロセスを実践するノウハウを習得することを提案しています。これにより技術者は様々な課題解決に繰り返しTRIZを有効活用できるようになります。
またそのプロセスの中では、イノベーション支援ソフトウェアGoldfireをフルに活用して、プロセスのより効果的な実践と定着を実現しています。
このアイデア流の”TRIZを活用した問題解決のプロセス”は、「日経ものづくり」誌をはじめとするメディアなどでも”日本式TRIZの活用法”として紹介されています。