TRIZで日本の製造業を元気にする!を合⾔葉に、株式会社アイデア(IDEA)は、TRIZ(発明的問題解決理論)を核とする体系的開発手法の連携とイノベーション支援ソフトウェアGoldfireを活⽤し、クライアント企業の皆様の魅⼒的で革新的な、断トツ製品・断トツ技術づくりを支援して参りました。
2015年、2016年、2017年に引き続き、今年も、『IDEAユーザミーティング 2018』を開催し、日々革新的なものづくりに挑戦している企業推進者の方々の取り組みをご紹介いただくと共に、IDEAからは私どもの『体系的手法×Goldfireソリューション』の最前線の情報をお届けします。
高い顧客価値を生む製品開発を、個人頼みから脱却し、組織の仕組みにする。今IDEAのクライアント企業の多くが、体系的開発手法を活⽤したアプローチを導入することにより、高い顧客価値を生む新製品やそのための技術開発を、一握りの優秀な個⼈の⼒量に依存するのではなく、製品開発に関わるあらゆる組織・⼈にとっての共通のプロセス・スキル(“組織の仕組み”)にするべく取り組まれています。この“属⼈性からの脱却、組織の仕組み化”は、今年のIDEAユーザミーティングのテーマでもあります。体系的手法の合理性、論理性、そして実績により検証されてきた実⽤性は、製品開発における企画構想⼒や課題解決⼒を組織⼒とする上で⼤きな役割を果たします。講演内容は、取り組みに着手したばかりの企業、既に社内への展開・定着期にある企業の双方の講演が含まれます。参加される皆様の企業がどの段階にあるとしても(未着手の企業の方も)、興味深い内容になると確信しております。
また講演プログラムの後は、日頃のご愛顧への感謝の意を表し、今年も懇親会による参加者の皆様相互のネットワーキングの場も⽤意させていただきます。 数多くの皆様の参加をお待ちしております。
2018年8月
株式会社アイデア 代表取締役社長 前古護
イベント概要
開催日 | 2018年10月19日(金)
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開催場所 | TKPガーデンシティPREMIUM神保町(東京都千代田区) http://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/gcp-jimbocho/access/ |
参加募集要項 |
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問い合わせ先 | 株式会社アイデア ソリューション営業担当 TEL: 052-930-6655 [email protected] |
イベント詳細 | PDF資料:プログラム案内書(スケジュール・講演概要)[441kb] |
午前の部: 体系的開発手法セミナー会場:プレミアムボールルーム
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- 受付開始
- 9:30 -
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- 開会挨拶
- 10:00 - 10:05
- 株式会社アイデア 前古護
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魅力的で革新的な製品、他社と明確に差別化された製品、そんな断トツ製品を生み出すには、
①革新的な企画を発想する力、②革新的な技術を開発する力、の両方が必須になります。
仮に、革新的な企画を発想できても、それを実現する技術開発力がなくては絵に描いた餅で終わってしまいますし、現有の技術開発力のままで実現可能な企画では断トツ製品は実現しません。一方、革新的な技術を開発する力があっても企画力がなければ、断トツ製品が生まれる可能性は低くなってしまいます。
これに対しIDEAは、①QFDによる商品企画と②TRIZによる課題解決プロセス、および、これらの連携による体系的な製品開発プロセスをご提案します。
昨年度のユーザミーティングに引き続き、本セミナーは、
①QFDの概要と適用フロー
魅力的で革新的な商品企画と、それを実現するために必要な技術課題の抽出
②TRIZの概要とアイデア流課題解決のフロー
問題の本質化と、TRIZツールによる徹底的なアイデア出し、アイデアの有効化によるコンセプトの生成、について事例を交えながらご紹介します。
“QFD→TRIZによる断トツ製品を生み出す仕組みとは”、“QFDとは何か”、 “TRIZとは何か”、
“一般的なQFDとの違いは何か”、“QFD、TRIZをこれから開発に適用してみたい”、… など、QFD、TRIZについて知りたい方、これからQFD、TRIZを導入したいと考えている方を対象にしています。
※本セミナーは、昨年度ユーザミーティングの同タイトルのプログラムと同じ内容となります。 -
- 昼休み
- 11:30 - 12:30
午後の部 講演会会場:プレミアムボールルーム
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伸和コントロールズ株式会社では、2010年から2011年にかけて取り組んだQFD、TRIZの成功事例「精密温湿度空気供給装置の小型化」を皮切りに高耐久性電動弁の開発につなげ、弊社製品開発でTRIZの活動を継続しています。
また、営業活動へ応用し、市場へどのような価値を提供できるのかという意識転換を図り、新たな製品開発に繋げています。
本報告では、第10回TRIZシンポジウムで報告した電動弁の改良紹介を行いながら、拡販活動における取り組みを紹介します。 -
当社として初めてTRIZを導入する上で、コンサルの指導によって、5名×2チームの研修生が7日間のセミナーを通じて、実際に難題に直面しているテーマを設定し、問題解決にあたった事例について紹介します。
チームAのメンバーは、開発・設計・生産技術・製造の各部門から選定され、テーマとしては単純ではあるが、非常に解決に難航している「ゴムホースのズレ・抜け対策」とし、台上耐久試験での、高温・振動・脈圧によって、ゴムホースが挿入されたパイプからズレ&抜けるという課題を、まずはGoldfireを用いて原因結果分析と機能属性分析を実施しました。
次いで、発明原理・進化パターン・科学的効果からのアイデア出しを行い、開発期間を横軸、機能性を縦軸にしてマッピングを作成し、アイデアの選択と結合によって、短中長期実現目標のコンセプトを摸索しました。 -
オーエム機器株式会社は、「お客さまの想いを形に」をモットーとして、OAフロアや住宅関連商品(シャッター、断熱物置用パネル)、福祉関連商品(トイレ用システム手すり、介護用水廻り車いす)など金属加工製品を中心とした商品の開発・製造を行っています。
近年、中でも高齢者向けの福祉関連商品の引き合いが増えています。福祉関連商品の開発において、私たちはお客さまの要望や情報をもとに、他分野の商品開発で培った技術を展開し、自分たちの知識や経験、アイデアを組み合わせるという方法で開発をしてきました。
しかし、この方法では発想が狭く、競合商品とひと味違うといった差別化された目新しい商品にはならず、従来の開発方法を打破したい、付加価値を高め競合商品との差別化を図り、魅力的な商品を開発したいと思い、QFD・TRIZの活用を始めました。 -
- 休憩
- 14:00 - 14:10
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『シーズドリブンQD』とは、自社で保有する優れた技術ポテンシャルを活かせる新製品・新サービスを探索し、事業拡大につなげることができる体系的な開発手法です。
[第1ステップ]では、技術シーズを起点とし、 “Goldfire”(イノベーション支援ソリューション)を活用して多くの技術シーズの想定用途を発掘します。
[第2ステップ]では、それら想定用途から事業の成長・拡大につながるスジの良い候補を絞り込むための事業性評価を行います。
さらに[第3ステップ]で、選定した用途を待ち望んでいる「まだ見ぬ“想定”顧客の顕在要求・潜在要求」を調査・分析します。
そして提供する新製品・新サービスと“想定”顧客ニーズとのお見合いを成功させ、開発ロードマップに繋げます。
本講演では、この『シーズドリブンQD』のアプローチの概要と、多くの想定用途から定量的に事業性を評価する方法をご紹介します。 -
小林製薬は、「あったらいいなをカタチにする」のスローガンの下に、医薬品、芳香剤、栄養補助食品(サプリメント)、日用雑貨品などの分野で、様々な製品を提供しており、現状の事業領域にこだわらず、より幅の広い「人と社会に素晴らしい『快』を提供する」という経営理念に基づいた事業活動を行っています。
世の中のニーズを先取りした製品開発を行うためには、「情報収集」と「アイデア発想」の方法を常に変化させていくことが必要となります。そのため、小林製薬は2016年から株式会社アイデアの指導の下で、Goldfireを様々なシーンで活用すべく社内で推進しています。本講演では、その事例をご紹介します。 -
- 休憩
- 15:10 - 15:20
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We first use the TRIZ method as a tool to solve our surface resin residue problem on fabric we met. By use of the TRIZ-based problem-solving process, we learn how to define our problem with Root-Cause Analysis and Device analysis. Our team easily generated up to 250 ideas with the Inventive Principle and System Modification Patterns from TRIZ. These ideas were effectively classified into eight subsystems, and we finally draw a conceptual map of the main system to find the several major solutions which can be used to solve our problems by steps. Therefore, we think TRIZ is most useful in roles to be as a problem-solving tool. We would import into our other specific problems and train our members how to apply TRIZ method to generate solution we need.
※本講演は逐次通訳が付きます -
オリンパスでは、2009 年よりQFD、TRIZ、品質工学(TM)を開発プロセス改善のための科学的アプローチとして導入し、2012 年からは、現場の技術問題を機能ベースの手法連携で効率的に解決する「7つの目的別ソリューション」を提供する形に進化させてきました。技術者の『困った』に直結したソリューションは、活用場面が分かりやすく、我々の支援件数も増加し、認知度も向上しています。
次のステップとして、更なる活用拡大を進めるには、現場に根ざしたより幅広い柔軟な解決方法を提供する事、技術者自らが科学的アプローチを体得し活用する事が、重要と考えました。
今回は、これまでの活動の経過及び次のステップに向けた課題とその取り組みに関して紹介します。 -
機能を中心に製品やプロセスを分析することで顧客ニーズと技術の関連性を明らかにして課題を解決していく目的別アプローチは、様々な分野で適用されています。
特に製品開発の企画段階で、顧客が対象製品をどのように扱うかを時系列の機能に表して分析し、
時間SNマトリックスを使って顧客ニーズを網羅的に捉えるのは非常に有効であることがわかってきました。
このアプローチ方法は、製品やサービスを使うユーザー体験のことを示すUX(User Experience)にも通じることが判ってきました。UXはWebビジネスの世界では良く知られていますが、近年、多くのビジネスで「モノ」から「コト」への大きな変革が進みつつある中で注目されてきています。
本講演では、このUXの考え方も入れて、顧客の行動分析を機能(目的志向)で行って操作への要求を時間SNマトリックスを使って抽出し、空間SNマトリックスへ変換することで、新商品への顧客の潜在ニーズを効率的に把握し、TRIZを使って発想、具現化する方法を紹介します。この方法は複数の企業で実践され、効果を上げつつあります。 -
東洋ゴムはタイヤを主力とした商品において、「そのタイヤに驚きはあるか?」をキャッチフレーズとして、顧客感 を提供することを目指し、「ユニークな発想力、革新の技術力、常識を覆す開発」を日々追 求しています。
近年の自 車業界を取り巻く環境は、「CASE(Connected, Autonomous, Shared, Electric)」という言葉に象徴されるように新たなモビリティー社会への大変革移行期であり、もはや従 来の常識などは何ら役に立たず、イノベーションの早期具現化が求められます。
2012年からQFD/TRIZを活用した社内イノベーション活 を進めてきた成果もあり、エアレスタイヤ 「noair」やタイヤ静音化技術「Toyo Silent Technology」など、ユニークな新技術を続々と完成さ せ社外発表をしました。
今回講演では、イノベーション手法をタイヤ技術開発へどのように適用したのか、具体的な解説ととも に紹介いたします。 -
- 閉会挨拶/懇親会案内
- 17:45 -
懇親会
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- 懇親会(会場:プレミアムガーデン)
- 18:00 - 20:00